動機づけを高める6つの方法

動機づけを高める6つの方法

スポーツ心理学の視点から、モチベーション=動機づけを高める方法をご紹介していこうと思います。もしあなたが卓球を教える立場にあるのなら、選手が生き生きとプレーしているかどうかは、その選手が今後成長するかの判断材料になるし、もし、つまらなそうにプレーしているのなら、すぐに改善していくべきです。コーチとしての力の見せ所ですから、真価が問われるかもしれませんね(笑)

 

でも、教えるという事は、自分がプレーする以上に難しいことですから、本人が熱意をもって一生懸命やっているのなら誰もコーチを責める資格はありません。自分を犠牲にして、他人のために奉仕するという行為が素晴らしいことです。

 

そんな頑張っている指導者の方々へ、選手のモチベーションを高める6つの方法をお伝えしていきます。

 

 

モチベーションを高める6つの方法

 

達成できそうな目標を設定させる。

選手にとってその練習が簡単すぎても、難しすぎてもいけません。簡単すぎたらモチベーションアップにはつながらないし、難しすぎたら逆に諦めてしまう可能性があります。

 

心理学の研究で明らかになったことは、主観的な判断で「成功確率が50%」の練習をする、と最もモチベーションが上がるという結果が出ています。これはあくまで選手個人の判断であって、監督・コーチの判断ではありません。

 

運動した結果をわかりやすく知らせる。

練習した結果を選手に知らせることを、「フィードバック」と言います。ビデオで撮影したり、どんなフォームでどんな動きをしていたか、コーチが選手に伝えるという事は、原則的には必ずするべきです。これはコーチの方々みんながやっていることだと思いますが、大事なポイントは、

 

・抽象的な言い方ではなく、選手が理解できるように具体的に、簡潔に伝える。
・初心者は単純明確に、中級者以上はある程度詳細に伝えてもよい。
・練習初期はそれほど多くの情報を与えない。後期は多めに与えても良い。
・誉め言葉を与える。

 

得意な技術で成功経験を積ませる。

選手にとって得意な技術を練習することは楽しいし、もっと練習しようという気になるはず。成長の伸びも苦手な技術より得意な技術のほうが上達が早くなります。

 

試合に勝つためには自信を持つことがとても大事なので、得意な技術を練習することで自信をつけさせる。最低でも一つは持っていたほうがいいです。

 

モチベーションアップの視点から見れば、練習の最初と最後に得意な技術をすると、これから頑張ろうという気になるし、最後には明日も頑張ろうという気持ちになるのではないでしょうか。

 

「行動の主体は自分である」という意識を高める。

監督がコーチが独裁的にすべてを決めてしまうと、選手のモチベーションは育たない。普段の練習内容を自分なりに工夫しながら決めたり、良いプレーや動きができたりするのは自分の能力のおかげなんだと感じることができていれば、選手のモチベーションは高くなってきます。

 

もちろん効果的な練習方法や科学的なトレーニングには、専門家の助言が必要です。ですが、選手自身が主人公であるという意識が芽生えない限り、中身の薄い練習になってしまいます。

 

「成功は実力と努力の賜物、失敗は努力不足」と考える

この部分は意識しないと、日本人の性格が出る部分でもあります。よく成功した理由を「運が良かったから」とか「たまたまだよ」と謙遜してしまうことがあります。とても日本人の美徳が現れていると思いますが、モチベーションの観点からすれば、ちゃんと「自分に実力があったから」とか「一生懸命がんばったから」と解釈したほうが良いです。

 

そして、失敗した時には「これまでの練習が足りなかったから、もっと練習をしよう」と練習不足、努力不足と考えるのが有効だとされています。決して「自分の能力が低かったから負けた」とか「実力がなかったから」などと判断してはいけません。

 

これは指導者が一度は選手に伝えたほうがいいでしょう。日本人として生まれてきたからには、選手も自然と謙遜することを覚えてしまいます。勝った時には「おまえの実力なんだ」、負けたときには「もっと練習しよう」と言うべきです。

 

プレーヤーの期待や感情を高める

選手が練習を一生懸命頑張る理由というのは、「期待」と「感情」によるものが大きいです。期待というのは、今やっている課題に対して上手くできるかどうかの予想や見通しのことで、感情というのは、課題そのものと成功後の予想に関連して生じる感情のことです。

 

前述の「達成できそうな目標を与える」と似ているところがありますが、「自分にもできそうだな」「これはやれそうだな」と感じることができれば、本人にとって期待値が上がりモチベーションが上がります。また、「この技術をマスターしたら勝てる!」とか「この課題がクリアできたら次の課題にもチャレンジできる!」といったプラスの感情は選手にとってとても大切です。

 

成功後を選手にイメージさせる、というのは良い指導者がよく使う手法だと思います。

 

 

これらの6つの方法を用いながら、ぜひ選手のモチベーションを上げていってほしいと思います。もちろんこれは、選手自身にも使えますから、練習方法などを考える際には活用してみてくださいね。

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